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相続お役立ち情報

納税通信3794号 
【「くの字」の道路に隣接 角地として評価?】

October 20, 2023

相続税

Q 「くの字」の道路に隣接 角地として評価?

 

 角地は評価額が高くなるそうですが、「くの字」の道路に面している自宅の住所は角地として評価されるのでしょうか。それともひとつの道路にのみ面している土地として評価されるのでしょうか。

 

A 120度以上屈折していると「屈折路に面する土地」と判断できる可能性が高いです。

 

 曲線上または折れ曲がっている道路のことを「屈折路」といいます。屈折路に接している土地は、その形状によって「屈折路に面する土地」か、一本の折れ曲がったL字型の道路の内側にある土地として「準角地」が判断されます。ただ、財産評価基本通達には具体的な判断基準が明記されていないため判断に迷うことが多々あります。

 実務レベルでは、建ぺい率の角地緩和(自治体によって異なるが主に120度未満であれば角地に該当)を基準としつつも、実際には、166度と非常に鈍角であるにもかかわらず角地として側方路線影響加算補正をすべきと判断された裁決事例もありますから、角度のみを基準とせず、角地としての利便性等を考慮して判断します。

 

 

 角地は、正面路線だけに接する画地に比べ、正面と側面に異なる2系統の路線があり、利用間口が大きくなって出入りの便がよく、採光や通風にも有利となるため、高く評価することになります。具体的には、側方路線影響加算補正をして評価します。

 


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