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納税通信3742号 vol.1
【災害中の仮住まいで死亡 小規模宅地の特例は適用?】

October 07, 2022

その他

Q1 災害中の仮住まいで死亡 小規模宅地の特例は適用?

 

 昨年の地震によって、両親が長年住んでいた自宅の一部が倒壊してしまったため、やむなく近くにアパートを借りて住み、住宅の建て直しを検討していました。その計画中に父が亡くなったのですが、相続税の小規模宅地の特例は適用できますか?

 

A1 本来は「建築中」でなければ適用外ですが、災害等で住めない状態なら「建築計画中」でも適用可能です

 

 相続税の小規模宅地の特例は相続開始の直前に住んでいなければ適用できませんが、その家で暮らすために「建築中」であれば適用可能です。

 ご質問では、相続開始の時点では住んでおらず「建築中」でもないため、本来は小規模宅地の特例を受けることはできません。ただし、災害により損害を受けたことで住めない状態であれば、居住用建物の「建築準備中」であっても小規模宅地の特例を受けることができ、80%の減額となります。

 

 

 建築の具体的な計画が立っていなくても、相当の期間内に居住用建物を建築するのであれば、小規模宅地の特例を受けられると考えられます。災害を受けた際には、特例適用の可否を柔軟に検討するようにしましょう。

 


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