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納税通信3729号 vol.2
【企業経営に必須の指標 損益分岐点とは何か?】

July 07, 2022

その他

Q2 企業経営に必須の指標 損益分岐点とは何か?

 

 コロナの影響が落ち着いてきた今期は、経営の立て直しを図ろうと考えています。まずは自社の「損益分岐点」を知ることが必要だと聞きましたが、損益分岐点とはなんですか?

 

A2 売上と経費が等しい状態です。損益分岐点を超えれば黒字、分岐点未満であれば赤字ということです。

 

 損益分岐点とは、売上高と費用が等しくなり、損益がゼロとなるときの売上高のことを指します。つまり損もないが儲けもなく、損益がトントンとなる売上高のことです。売上高が損益分岐点を上回れば利益となり、逆に損益分岐点を下回れば損失です。

 損益分岐点を求めるためには、まずは費用を「変動費」と「固定費」に分ける必要があります。この際、変動費は製造原価+売上原価、固定費は販売管理費とシンプルに考えましょう。売上から製造原価+売上原価を引いた粗利益が販売管理費と同額になる売上高が損益分岐点であり、販売管理費を粗利益率で割り返すことで求められます。

 例えば、粗利益率が30%、販売管理費が300万円であれば、300万円÷30%=1000万円が損益分岐点売上高となります。

 

 

 自社の損益分岐点を知ることで、売上目標やコスト削減目標を立てやすくなり、コスト構造の見直しなど体質改善にもつながります。自社の損益分岐点売上がいくらなのかを、常に意識するようにしましょう。

 

 

納税通信 』 は、オーナー社長向け財務・税務専門新聞です。
発刊から約70年、経営者のみならず、会社経営のパートナーである税理士等専門家からも貴重な情報紙として多くの支持を得ています。

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