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税務情報

納税通信3728号 vol.2
【請求書に「源泉徴収額」不記載 責任追及される?】

June 30, 2022

その他

Q2 請求書に「源泉徴収額」不記載 責任追及される?

 

 私はフリーのライターです。原稿の執筆や講演によって受け取る報酬は源泉徴収の対象となるので、請求書に源泉徴収の金額を記載するようにしていますが、金額を記載せず源泉徴収漏れがあれば私の責任になるのでしょうか?

 

A2 源泉徴収税額が不記載でも責任追及されることはありませんが、トラブル回避のためにも記載するようにしましょう。

 

 使用人に給与を支払う会社や事業主は所得税を源泉徴収して納める義務があります。所得税を源泉徴収して納める義務がある人を源泉徴収義務者といいます。

 源泉徴収義務者は、仮に請求書に源泉徴収税額の記載がなくても、源泉徴収税額を計算し、納付しなければなりません。そのために請求書の作成者が責任追及されることはありませんが、源泉徴収税額の記載がなく源泉徴収漏れがあれば、源泉所得税の徴収漏れ分を後日請求されるほか、気付かないまま支払者側に税務調査があれば支払者側に迷惑をかけてしまうことになるなどトラブルに発展する恐れもありますので、明記するようにしましょう。

 

 

 請求書に源泉徴収額を記載する義務はありませんので、支払者側は請求書を鵜呑みにせず、源泉徴収の必要がないか必ず確認するようにしましょう。

 

 

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