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納税通信3723号 vol.1
【iDeCoの受給方法 税金面でお得なのは?】

May 26, 2022

その他

Q1  iDeCoの受給方法 税金面でお得なのは?

 

 老後に備えるため、iDeCoへの加入を本格的に検討しています。受け取り方は、年金で受け取る方法や一時金として一括で受け取る方法、その両方を組み合わせて受け取る方法とあるようですが、受け取り方の違いにより、税金は変わるのでしょうか?

 

A1 公的年金などの所得が多く見込めるなら、年金より一時金のほうが税負担は軽くなる傾向にあります。

 

 iDeCoとは、個人型確定拠出年金の愛称で、確定拠出年金法に基づいて平成13年1月より制度運用がスタートした私的年金のことで、自己の責任において運用商品を選び運用する年金制度です。受け取り方には、「年金」「一時金」「年金と一時金の組み合わせ」の3種類があります。

 年金での受給には「公的年金等控除」があり、それを超えた額が雑所得として課税の対象となり、他の所得と合算して税額を計算します。一時金であれば「退職所得」として取り扱われます。「退職所得」は、退職所得控除後の金額に2分の1を掛けた金額で、他の所得と分離して所得税を計算します。そのため、公的年金やその他の所得が多く見込める方は、一時金として受け取るほうが税負担は軽くなる傾向にあります。

 

 

 iDeCoは、受け取り方や受け取る方の状況によって、受給金額に大きな差が生じます。受け取りの時期が近づいたら、iDeCoだけでなく、公的年金や退職金の見込み、その他の所得等と合わせて総合的に判断するようにしましょう。

 

 

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