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税務情報

納税通信3714号 vol.1
【支給額未定の決算賞与 今期の損金に算入可能?】

March 21, 2022

その他

Q1 支給額未定の決算賞与 今期の損金に算入可能?

 

 当期は業績が良かったため決算賞与を支給したいのですが、世界情勢を見極める時間が少しほしいので支給することだけを決算日までに社員へ伝えようと思います。支給額は支給日直前に決定したいのですが、当期の損金に算入できますか?

 

A1 支給額を伝えなければ損金に算入することはできません。

 

 決算賞与は通常の賞与とは違い、企業がその年度の業績に応じて支給する臨時の賞与です。企業としては、頑張ってくれた従業員に賞与として支給することで、次年度以降のモチベーションのアップにつながるだけでなく、支給した賞与が損金となれば、節税にもなるため、メリットは大きいです。

 決算賞与は、必ずしも決算日までに支給していなくても、以下の3つの条件を満たせば損金に算入することができます。

①その事業年度の終了日までに、賞与の支給額を、同時期に支給を受ける従業員すべてに対してそれぞれに通知していること

②通知した金額を、すべての従業員に対して、その事業年度の終了日翌日から1カ月以内に支払っていること

③通知した金額を、通知した事業年度に、「損金」として処理していること

 

 

 税務調査の際には、決算日までに支給額を伝えていたか、決算日から1カ月以内に支給されているかなどの確認をされる可能性があります。支給額の通知は書面で行い、支給は振込みにするなど、調査時に慌てないための対策をしておくようにしましょう。

 

 

納税通信 』 は、オーナー社長向け財務・税務専門新聞です。
発刊から約70年、経営者のみならず、会社経営のパートナーである税理士等専門家からも貴重な情報紙として多くの支持を得ています。

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