Q1　新しいボーナスの形　RSUって何？

　外資系企業で働く友人が、「ボーナスはRSUで受け取っている」と話していました。国内でも導入する企業が増えてきたそうですが、そもそもRSUとはどのようなものなのですか。また、ボーナスということは、やはり給与として課税されるのでしょうか？

A1　一定の条件のもと自社株をもらえる制度で、譲渡権が確定したときには確定申告が必要です。

　RSUとは、リストリクテッド・ストック・ユニットの略で、日本語では譲渡制度株式ユニットと訳されています。自己都合で退職しないことなどを条件に、一定数の株式が割り当てられます。この時点では、自社株を譲渡する権利は確定していないため税金はかかりません。定められた条件を満たしたときに初めて権利が確定し、その時の時価相当額が給与として課税されます。

　RSUでは、従業員が自社株を取得する権利が割り当てられることを「Grant」、条件をクリアして株式が社員のものになることを「Vest」、保有する株式を社員が売却することを「Sell」といいます。

　株式を取得した時は、取得した時点での株式の時価相当額が給与所得となり、株式を売却した時には、取得した時点での株式の時価相当額と比較し、売却益が生じた場合に、譲渡所得となります。

　確定申告では、通常の給与と合算することを忘れないようにしましょう。

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