Q1　同一特定口座の申告　所得と配当分はどうする？

　特定口座（源泉徴収あり）内で、配当を受け取ったため、確定申告をして源泉徴収された所得税の還付を受けようと思います。同一口座内で株の売買もしていたのですが、配当分のみを申告することはできますか？

A1　いずれかのみを申告することができます。

　特定口座（源泉徴収あり）における上場株式等の譲渡による所得とその特定口座（源泉徴収あり）に受け入れた上場株式等の配当等に係る配当所得等のいずれかのみを申告することができます。

　特定口座（源泉徴収あり）における上場株式等の譲渡による所得は、分離課税で源泉徴収済みのため、課税関係に影響しないはずですが、所得が増えることによって、配偶者控除や基礎控除に影響することもあるため、譲渡損失がなければ、申告しないことを選択するようにしましょう。

　ただし、特定口座（源泉徴収あり）における上場株式等の譲渡したことにより生じた譲渡損失の金額を申告する場合には、その特定口座（源泉徴収あり）に受け入れた上場株式等の配当等に係る配当所得等も併せて申告しなければなりません。

　上場株式の配当所得について、所得税と住民税で別々の課税方法を選択できるのは、2022年分までです。22年度の税制改正により、23年分以降は所得税と住民税の課税方式を一致させなければならなくなりました。

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